雑食オタクの雑記帳

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オタクが文章の練習に好きなことの話とかするブログ。

ガルパンのキャラクターってすごいよね、という話。

新生活が始まって二週間くらい経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は最近のマイブームになってるガルパンについて語ってみようかなと思います。あと、ブログの説明にも一応記載してるんですけど、レポートみたいに*1気合を入れたものは常体で、フランクに語りたいものは敬体で行こうと思います。よろしくお願いします。

 

※アニメシリーズをすべて見ている前提で話すのでご注意ください。

 

さて、ガルパンといえば先月末に最終章第三話が公開されて世間的にも熱くなってることだと思います。私も二回ほど映画館に足を運びましたが、期待を裏切らない最高の出来でした。
知波単戦は想像以上に緊迫した展開が続きましたねー。第二話の時点で一筋縄ではいかないことは分かってましたが、地の利を考慮しても大洗があそこまで追いつめられるとは思いませんでした。あんこう撃破で油断してなければ大洗は本当に負けてたでしょうし、突撃やめるだけであんなに強くなるとは……恐るべし知将福田。アンツィオぐらいなら普通に勝てそう。
各校の勝敗も興味深かったですね。継続と聖グロは勝つだろうなと思ってましたが、黒森峰、というよりエリカが想像してたより強くてびっくりしました。よく考えてみれば、プラウダより黒森峰が勝つ方がストーリー的には自然ですが、盤石のプラウダを機転を利かせて撃破したエリカ率いる黒森峰はかなり燃えました。戦術論みたいなものはさっぱりですが、柔軟な立ち回りはみほを想像させますね。決勝は聖グロ一択だと思ってましたが、個人的には黒森峰が来た方が熱いなあ……。あと、エリカの謎ポーズもすごく可愛かったですね。
で、肝心の継続戦は序盤で主力のあんこうが撃破されるという緊急事態に。作中屈指のスナイパーと思われる"白い魔女"ヨウコ、どんな子なのか気になります。モチーフはフィンランドの英雄シモ・ヘイヘらしいですけど、そりゃ強いですよね。大洗の立ち回り的には、まだ目立った活躍のないサメさんとフラッグ車のアリクイさんに期待してます。特にサメさんチームの戦車が素人目でも強そうに見えないので、どう活躍させるのかがめちゃくちゃ楽しみです。

 

と、最終章の話になってしまったのですが、今日のテーマは話の感想ではないです。タイトル通り、ガルパンのキャラってすごいよねというのが主題です。ハマって以来ずっと思ってたことなので、前からのびのび語ってみたいと思ってました。そもそも私がガルパンにハマった時期ですが、記憶が正しければ2019年の秋とめちゃくちゃ遅かったんですよね*2TVシリーズが始まった2012年には既に深夜アニメを見てたので、見る機会はあったんですけど如何せん戦車のことをまったく知らず、とっつきにくさを感じて見ませんでした。そして、かなり時間が経ってアマプラに入ってたからという理由で見始めたんですが、これが面白い面白い。1クールでここまで密度の高い内容に仕上げられるんだなという驚きが一つ。戦車道は競技なのでスポーツものに分類していいと思うんですが、一般的なスポーツものと比べると、試合の尺が短いのにしっかり見応えはある。むしろ内容の濃さとテンポの良さを両立しててすごいと思いました。何より私のように戦車の知識が皆無でも見られるように工夫されてて親切ですよね。正直、いまでも戦車の名前はうろ覚えなんですけど、姿形やどういう特徴の車両かなどは意外にスッと頭に入りました。あと、ガルパンといえばそもそも戦車道や学園艦の存在など世界観がぶっ飛んでます。工学などの知識がゼロでも現実に存在しない時点で実現不可能あるいは困難であることは明白ですよね。しかし、これらの科学的考証は見たことはないものの、個人的には違和感をまったく感じない、逆にこの世界に入ってみたい(戦車で民家や店が壊れるのは勘弁ですが)となる魅力が備わってると思います。フィクションとしてハッタリのかまし方、嘘のつき方が下手な作品だと、おそらく違和感が表れてくるでしょう。感じ方は人それぞれですが、大胆な設定を魅力と捉えてるのは私だけではないと思います。

 

そして、そんなガルパンの中核を成す要素が個性豊かなキャラクターたちだと思います。包み隠さず言えば、ガルパンを見る前は「キャラ多すぎて覚えられないわ」なんて思ってましたが、結論そんなことはなかったです。一つ断っておくと、一通り見ただけで全員の名前を一気に覚えるのはおそらくかなり難しいです。他校はメインキャラを絞ってあるのでまだ覚えやすいですが、大洗に関しては特に難易度が高いと思います。だけど、それは名前に限った話だと私は思っています。「何となくこんな子がいたな」というレベルなら早い段階で覚えられます。名前も印象を掴んだ上なら公式サイトやWikiで確認して覚えられると思います。
で、なぜキャラを覚えやすいと考えているかと言うと、ズバリ掛け合いや台詞回しが秀逸でキャラの個性が強く表れているからなんです。まず、大洗のあんこうチーム以外はチームや学校ごとのカラーがはっきりしてます。もはや説明は不要かもしれませんが、簡単に列挙すると大洗は『生徒会』『バレー部(人数不足)』『歴女』『下級生』『風紀委員』『自動車部』『ゲーマー』『海賊(不良)』というグループに分かれてます。そして、日常から試合中の描写など隅々までグループの個性が出てます。例えば、バレー部は試合での作戦や行動をバレーに置き換えて考えていたり、歴女チームは古代ローマ、近代ドイツ、幕末、戦国時代とそれぞれが専門分野を有しており、歴史に関する例えを頻繁に使うなどが挙げられます。他校はまんま外国がモデルなので方向性も各国のイメージに寄ってます。例としては、イギリス枠の聖グロリアーナは基本的に優雅な淑女の集まりで試合中でも紅茶を飲んでいる、イタリア枠のアンツィオはラテンっぽく陽気な雰囲気で食事への情熱が何より強い、という具合です。このように各チーム・各学校に特有の雰囲気やノリがあり、それが掛け合いや台詞回しに如実に出ているのです。
掛け合いや台詞回しに関してはどのキャラでも好きなのですが、そのなかで強いて挙げるとするなら、私はウサギさんチームのノリが特に好きですね。劇場版にて繰り広げられたサンダースのアリサとウサギさんチームとの掛け合いはキャラ描写という観点でガルパンの真価を感じます。劇場版は大洗と各校主力のオールスターだったのもあって、意外な組み合わせがたくさんで掛け合いは面白いものばかりでした。
また、もちろんガルパンの解像度の高いキャラ描写はコメディだけでなく、シリアスにも活きています。先ほどと同じく劇場版から印象的だったところを二つ、紹介させていただきます。一つは大学選抜戦の撤退中にカチューシャを守るためにプラウダ高校のみんなが犠牲になるシーン。ここで肝なのは劇場版が初登場になったクラーラの描写で、ノンナとクラーラに「ロシア語じゃなくて日本語で喋りなさい」と怒るカチューシャという件をギャグでやった上で、初めて日本語で喋ったシーンが別れ際だったのは本当にニクい演出です。初めて見たときマジで泣きました。次いでニーナにアリーナ、ノンナも自ら囮になってカチューシャを守る姿に、プラウダの強い信頼関係が見えて素晴らしいです。そして、もう一つはカモさんチームの活躍です。風紀を守るという使命を失って自暴自棄になっていたのを遅刻魔の麻子に一喝されて再起する展開が熱く、それを象徴するそど子の台詞、エキシビジョンマッチの「規則は守るためにある」からの大学選抜戦で「規則は破るためにある」という流れはすごく爽快でした。風紀委員というキャラが活きているのを感じさせます。ガルパン劇場版は不朽の名作です。

 

そんなわけでガルパンのキャラクターってすごいよね、というお話でした。キャラの掛け合いをもっとたくさん見たい聴きたいと思って、ちょっと前にドラマCDを五枚購入して聴いたのですが、みんな可愛いしめちゃくちゃ面白かったです。お気に入りは大洗のみんながそれぞれバイトをするやつ(特にカバさんとウサギさん)とあんこうチームがそれぞれ他校に訪問するやつ(特にアンツィオと沙織)で、最終章のドラマCDも早く余裕ができたら買いたいですね。というところで今回は締めさせていただきます。ありがとうございました。

*1:といっても感想に過ぎませんが

*2:ちなみに時期を覚えてる理由は最終章第一話まで見終わったあと、上映終了間近に第二話を観に行ったというエピソードがあるから